インドネシア爆弾漁法

「やらせ」報道訴訟:NHKと講談社、和解−−東京高裁

 NHKが97年に放送したインドネシアの「爆弾漁法」のシーンは「やらせだった」と報じた月刊誌「現代」の記事は虚偽だとして、NHK側が発行元の講談社に損害賠償などを求めた訴訟が2日、東京高裁で和解した。講談社は、NHK特派員が同漁法の撮影前に漁師に金銭の支払いを約束したと記述した部分は真実でないことを認める――などの内容で和解した。

 東京地裁は昨年2月、「記事は事実と異なる」と認定して、講談社に400万円の支払いと謝罪文の掲載を命じ、同社が控訴していた。

 NHKの経営広報部は「講談社が自ら真実でないと誤りを認めて謝罪したため、提訴の目的は達成されたと判断した」、講談社広報室は「『現代』の調査・究明記事が、一部の表現を除いては、正当なものであったことを裁判所が認定した結果の和解」との内容のコメントを発表した。

(毎日新聞2004年3月3日東京朝刊から)
http://www.mainichi.co.jp/eye/sanmen/art/040303M151_4126001E10EB.html
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「NHKやらせ」との記事めぐる訴訟で和解 講談社側と
 
 月刊誌「現代」の記事で名誉を傷つけられたとして、NHKが発行元の講談社に1億2000万円の損害賠償などを求めていた訴訟の和解が2日、東京高裁(鬼頭季郎裁判長)で成立した。

 NHKは97年夏、インドネシアではサンゴ礁の海に爆弾を投げ入れる漁法が行われているとニュースで紹介。これに対し同誌は00年10月号で「金を払って爆弾を投げさせた」と報じたが、和解では「NHK側が事前に金銭の支払いを約束したと断定的に記述した部分は誤りだった」と認めた。一審・東京地裁は、同誌側に400万円の支払いなどを講談社側に命じていたが、和解では、金銭の支払いはなかった。

 〈NHK広報局の話〉 真実でないと誤りを認めて謝罪したため、和解に応じた。

 〈講談社広報室の話〉 一審の支払い命令が取り消されており実質的な勝訴。やらせ疑惑への調査報道が一部の表現を除いて正当だと認定された。

(03/02 20:05)


http://www.asahi.com/national/update/0302/033.html
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