月刊誌「現代」の記事で名誉を傷つけられたとして、NHKが発行元の講談社に1億2000万円の損害賠償などを求めていた訴訟の和解が2日、東京高裁(鬼頭季郎裁判長)で成立した。
NHKは97年夏、インドネシアではサンゴ礁の海に爆弾を投げ入れる漁法が行われているとニュースで紹介。これに対し同誌は00年10月号で「金を払って爆弾を投げさせた」と報じたが、和解では「NHK側が事前に金銭の支払いを約束したと断定的に記述した部分は誤りだった」と認めた。一審・東京地裁は、同誌側に400万円の支払いなどを講談社側に命じていたが、和解では、金銭の支払いはなかった。
〈NHK広報局の話〉 真実でないと誤りを認めて謝罪したため、和解に応じた。
〈講談社広報室の話〉 一審の支払い命令が取り消されており実質的な勝訴。やらせ疑惑への調査報道が一部の表現を除いて正当だと認定された。
(03/02 20:05)
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